明徳神社

長野県須坂市下八町を突き抜ける長野須坂インター線沿いに「明徳神社<ミョウトクジンジャ>」があります。
見つけようと思っても、きっと一度は通り過ぎてしまうことでしょう。
通りを井上方面より上り、右手に「妙徳山 真光寺」があります。
その向かいに小さな看板だけがでていますよ。
このように説明しても見つけずらいので注意してください。


明徳神社の祭神は「白鬚大明神<シラヒゲダイミョウジン>」です。
「白鬚大明神」は本来雨神農神である竜神なのです。

昔、この明徳神社まで中野方面から雨乞いにきたといわれています。
地元八町でも昭和初期までは雨乞い行事が行われていたのですって。
社に供えてある木の馬をそばにある神池に入れ、水をかけ火を焚いて御祈願するのだそうです。そうすると不思議と家に着くまでに雨が降ってきたといわれています。

何故「木の馬」なのでしょうか?
一説には、
「昔八町に牧場があり、それが故に明徳尊像の御前に良馬が生産されるように献上した」
からだといわれています。


今になってこそ「雨乞い」は行われなくなりましたが、昔の人々にとって雨は天からの恵みだったので、神頼みしかありませんでした。
現在でも、「雨不足」「日照不足」で農作物が育たない年があります。そのような年には「雨乞いの儀式」を再開しても良いのかもしれませんね。


この明徳神社は拝殿や神殿がありません。
神社とは思えない質素なつくりでした。
どうしてこのような作りなのか、何か火災などがあったのか、その点も含めた「明徳神社」の歴史も調べていきたいと思いました。





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